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2月に読んだ本

・「〈氷と炎の歌七王国の騎士」/ジョージ・R・R・マーティン酒井昭伸訳/早川書房/図書館

 ジョージ・R・R・マーティンの『氷と炎の歌』シリーズのおよそ100年程前を舞台に描かれる中編シリーズ『ダンクとエッグの物語』第一弾。

 中編が3編収録。

 本編みたいに多くの登場人物の視点から物語が描かれるわけではなく、主人公の一人であるダンク一人の視点から物語が描かれるため、本編よりは読みやすく感じた。

 1編が150ページほどあり、各編読み応えがある。

 作者曰く、あと3〜9編書かれる予定があるらしい。

 この作者の刊行ペースから考えると続編を読めるのはかなり先だ。

・「赤と白」/櫛木理宇集英社/図書館

 櫛木理宇の第25回小説すばる新人賞受賞作。

 舞台は著者の生まれ故郷の新潟県

 雪かきしないと玄関が開かなかったり、車庫から車を出せなかったりする雪国で、年に一回でも 雪が積もればいい方の地域に住んでいる身としてはその大変さが想像つかない。

 女子高生二人の視点で物語が進み、読んでいる最中も読後感も良いほうではない。

 人気シリーズの「ホーンテッド・キャンパス」をタイトルは知っていても読んだことがないので今のところこの陰鬱とした雰囲気が作者の持ち味だと錯覚している。

・「避雷針の夏」/櫛木理宇/光文社/図書館

 櫛木理宇の雪深い地方のある町で繰り広げられるムラ社会の生き辛さを書いた作品。

 ムラ社会特有の住人同士の無遠慮な距離感の近さ、よそ者に対する風当たりの強さ。

 人と人の関わりの無さも問題だが、近すぎても煩わしい。

 読んでいてそんなことも思ったし、だからと言ってその中で自己主張して自分の立ち位置を確保するのも難しい。

 コミュニケーション能力があまりない身からすると色々と面倒臭さを思い出させる本だった。

・「寄居虫女(ヤドカリオンナ)」/櫛木理宇角川書店/図書館

 櫛木理宇の北九州・連続監禁殺人事件や大阪であった事件をモチーフにした小説。

 参考文献に書いてあるモチーフになった事件のノンフィクションは読んだ。

 序章から伏線が張られていて、最後に見事回収される。

 それがどんでん返しで自分の中では驚いた。

・「チェインドッグ」/櫛木理宇早川書房

 櫛木理宇のミステリ小説。

 あらすじだけを読むとアメリカの作家でデイヴィッド・ゴードンの「二流小説家」みたいに感じたが、あらためて「二流小説家」のあらすじを読んだら、死刑囚から手紙が来たとこが同じで、手紙を出した理由が違っていた。

 一緒に借りた櫛木理宇作品の中では一番好きな作品。

・「世界が赫に染まる日に」/櫛木理宇/光文社/図書館

 櫛木理宇のいじめで多大な被害を受けた従兄妹の復讐をする話。

 そのいじめの復讐の予行練習を自殺の練習をしていた同級生と実行する。

 復讐を肯定するわけじゃないが、復讐される側の行いを知ると、復讐されても仕方ないと思う。

・「FEED」/櫛木理宇/新潮社/図書館

 櫛木理宇の小説。

 脱法ハウスで出会った二人の家出少女の正反対な結末に驚かされた。

 広島のあの事件がモチーフの一つなのかと邪推する。

・「209号室には知らない子供がいる」/櫛木理宇角川書店/図書館

 櫛木理宇のホラーミステリ。

 図書館の新刊コーナーでタイトルに惹かれて借りた。

 ついでに同じ著者の本を借りようと思い、上記の6冊を借りた。

 サクッと読める三津田信三みたいに感じた。

・「華麗なる微狂いの世界」/平山夢明洋泉社/図書館

 平山夢明の少し狂った人たち、微狂いな人たちに関わった人たちとの雑談集。

 悩みを抱える女の子、トラウマを抱える女の子、業を背負った女の子のお悩み相談を始め、ゲームプロデューサーのがっぷ獅子丸や作家の岩井志麻子との対談も収録されている。

・「ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女」上下/ダヴィッド・ラーゲルクランツ/ヘレンハルメ美穂・羽根由 訳/早川書房/図書館

 ダヴィッド・ラーゲルクランツ/ヘレンハルメ美穂・羽根由 訳の〈ミレニアム〉シリーズ第四弾。

 第一部〜第三部の作者であるスティーグ・ラーソンの第四部の遺稿ではなく、遺族や出版社から許可を得たダヴィッド・ラーゲルクランツオリジナルの第四部。

 翻訳したのが第一部〜第三部と変わらずヘレンハルメ美穂が担当しているからか、スティーグ・ラーソンとの違いがわからなかった。

・「ハヤカワ文庫SF総解説2000」/早川書房編集部 編/早川書房/図書館

 早川書房編集部 編のハヤカワ文庫SFのカタログみたいな本。

 掲載されている本の中で読んだことあるのはジョージ・R・R・マーティンの「七王国の玉座〔改訂新版〕氷と炎の歌?」上下巻だけ。

 これは手元に置いておきたいと思った。

 いくつか読んでみたいと思わせる本があった。

・「円環少女?煉獄の虚神(下)」/長谷敏司角川スニーカー文庫/購入

 長谷敏司の〈円環少女〉シリーズ第三弾。

 まだ戦闘描写や設定に慣れないまま読み終わった。

・「七人の時雨沢恵一」/電撃コラボレーション/電撃文庫MAGAZINE文庫/こうにゅう

 雑誌「電撃文庫MAGAZINE Vol.43」の付録。

 「キノの旅」の著者である時雨沢恵一が七人で構成される作家ユニットだったらという体で書かれた電撃コラボレーション。

 執筆陣は序章を時雨沢恵一が書き、あとは木崎ちあき、聴猫芝居九岡望甲田学人、夏見公司、成田良悟、和ヶ原聡司。

 面白かったのはいつも通りのホラーテイストの甲田学人、電撃コラボレーションで参加するときはいつもラストを飾りすべての話を繋げる成田良悟